<フルミスト(経鼻ワクチン)について>
- 小児科
<フルミスト(経鼻ワクチン)について>
鼻に噴霧するだけでインフルエンザウイルスを予防できるワクチンです。従来の皮下注射ワクチンと異なり、弱毒生ワクチンです。かなり弱めた生きたウイルスを使い、軽い感染のような状態を引き起こして免疫を作ります。このため接種後3-7日に鼻水や軽い風邪症状が出ることもあります(30-40%)。
フルミストは、鼻やのどの粘膜表面にインフルエンザウイルスを撃退するIgA抗体を作りインフルエンザの感染そのものを予防します。また、従来の皮下注ワクチンと同様に血液中にIgG抗体も作るので、感染した際も重症化を防いでくれます。接種回数は一回です(従来の皮下注射ワクチンでは13歳未満は2-4週間隔で2回接種)。発症予防効果は70-80%で、効果持続期間は約1年(従来の皮下注射ワクチンは60%で約5か月)とされています。
フルミストは子どもや若年層に対して高い効果を発揮します。これは、感染経験の少ない子どもたちは鼻やのどの粘膜にインフルエンザウイルスを撃退するIgA抗体がまだないため、フルミストがその効果をしっかりと発揮できるからです。過去にインフルエンザ感染やワクチン接種の経験が多くある大人はすでに持っている免疫によってフルミストのワクチンウイルスを排除してしまい、フルミストによる感染が成立しにくく、十分な免疫が作られにくいと言われています。そのため、日本での適応対象年齢は2歳から19歳未満です。
ただし、以下の場合は接種をお勧めできません。
1)免疫が低下している場合(免疫不全者や免疫抑制剤を使用している人)
2)喘息(1年以内に発作があった場合)や重い呼吸器疾患がある場合
3)過去にけいれんの既往がある場合
4)妊娠中または授乳中の場合や免疫不全患者さんが近くにいる場合
5)卵アレルギーやゼラチンアレルギーがある場合
6)アスピリンを服用している場合
7)発熱している場合や風邪など急性期疾患にかかっている場合
フルミストは接種後の感冒症状出現の可能性などのデメリットもありますが、1回の接種で効果が長く持続する点や、注射が苦手であったお子さんや皮下注射で毎回大きく腫れてしまう方には負担が少なく済む点で、メリットも多いワクチンです。
今年度より新宿区インフルエンザ予防接種事業の助成対象ワクチンとなりました。
是非ご検討いただき、お早めにご予約ください。(近日、予約開始いたしますのでホームページでご確認下さい)
※詳細はこちら(フルミスト点鼻液を接種される方・保護者の方へ)
【フルミスト接種費用】
新宿区内在住(2歳以上19歳未満)の方:詳しい接種費用について新宿区より9月中に通知予定とのことですので、通知があり次第、掲載いたします。
新宿区外在住の方:8000円




